2017年08月10日

英語帝国主義


秀才のshuさんがご紹介下さった、英文学者、堀田隆一先生のHP
から見つけた、英語史の本を読んでみました!

Linguistic Imperialism

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著者のRobert. Phillipsonはスコットランド生まれで、
オランダのアムステルダム大学で言語学博士号取得という、
よく分からない経歴ですが
グローバライゼーションで英語が世界を席巻する状況に
警鐘を鳴らしています。

英語が国際語として選ばれたのは、今の世界がたまたま英国とアメリカが
経済、軍事において力を持っていた結果に過ぎず、決して言語として優れている
わけではないという事実、英語を学ぶことを通して、英語圏の情報を
絶対と思い込み、精神的に植民地状態になってしまうことの危険性を
訴えています。

確かに日本人が英語を勉強するうちに、無意識にアメリカ的な
考えを是としてしまうことはよくありますね。
日本人が日本社会を批判する時に対比に米国を持ってきて
「アメリカでは〜」と言うのはその表れでしょう。

もちろん英語を学んで、視野が広がるのは良いことだと思います。
しかし世界=アメリカ(イギリス)ではありません。
世界には様々な国の文化や物の見方が存在しています。
そしてあくまで英語は言語ツールにしかすぎず、
英語ネイティブスピーカーを人間として優れているかのように
錯覚するのは間違いでしょう。
日本人も無邪気に英語礼賛するのではなく、英語が支配的な時代に
どのようにして日本文化を伝承していくか考えるべきではないでしょうか。

論旨がしっかりしているので、内容がスッキリと頭に入ってきます。
頭の良い人が書く文章っていいですね!

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食文化は英語帝国主義じゃなくてホント良かったですよ…。(^-^;
posted by yuki at 20:28| Comment(0) | 英語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月08日

The other side of Hope〜日本ダイスキ・フィンランド人


世界にはたくさんの日本愛好家の方がいらっしゃいます。
その一人が、フィンランドの映画監督、アキ・カウリスマキ

19歳の時、兄のミカ・カリウマスキに連れられて、ロンドンで観た
小津安二郎監督の『東京物語』に感銘を受け、映画監督を志します。

彼の映画は、登場人物は殆ど無表情でセリフは短く、映像に動きはありません。
ミニマニズムの中に、人生の希望を見出す、というのが彼のスタイルです。
小津監督の影響を大きく受けているのが分かります。
そして毎回何かしら日本文化が映画の中に登場します。
とにかく日本文化が好きでたまらない監督は、過去に13日間日本に滞在した時
毎日寿司を食べに行ったので、13日目に同行の日本人は音をあげて
「今日は寿司以外にしてくれ」と懇願したそうです(笑)。

そんな監督の最新作
『The Other Side of Hope』



あらすじ〜
シリアからフィンランドに、やっとの思いでたどり着いた難民カレド。
しかしフィンランド当局は彼の難民認定を却下し強制送還の判決を出します。
そこから逃げ出したカレドはレストランの経営者ウィックストームの助けを
借りて、働くことになったのですが…。

難民問題や右翼化する欧州の社会を、ユーモアたっぷりに描いています。
レストランの料理を人気のあるものにしようと、寿司を始めるのですが
そのシーンがもうおかしい(笑)。日本人じゃなくても大爆笑(笑)。
難民問題について、監督の見解は甘いかもしれませんが、
根っからのヒューマニストなのでしょう。現実でもこうやって人間同士、
困った時は助け合えたらいいのにと、思わずにはいられません。
映画の中でひと時のファンタジーを味わせてくれます。
心がほかほかになる一作でした。
カリウマスキ監督が初めての方も、観やすく楽しめると思います!


が、

何と

この映画で監督は引退してしまうのです!!!

何でだー!


まだまだ世界にはあなたの映画が必要なんだよ!!

宮崎駿さんみたいに撤回してくれー!

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ここで笑いが止まらなかった…。皆さんも是非観て下さいね!
posted by yuki at 21:37| Comment(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年08月05日

KEDI〜地域猫と地域の人々


トルコ映画『KEDI』を観てきました!



KEDIとはトルコ語で猫を意味します。
トルコのイスタンブ−ルに住む人々と猫たちを
描いたドキュメンタリーです。

この猫たちと住民の絆がすごい!

猫たちは(猫らしく)自由自在に行動して、カフェやブティックに行ったり
八百屋さんや魚屋さんに出入りしているのですが、お店の人やお客さんは
猫をシッシと追い払わず、それどころか食べ物をあげて可愛がっています。
(その食べ物をねぐらまでとことこ歩いて運んで、自分の仔にあげる
シーンが何とも愛らしい。)
街の人は猫の水飲み場までわざわざ作ってるんです!

地域の人はもう家族の一員として

猫を受け入れているんですね!


お店に猫が徘徊していいのか、とは思うんですが(笑)トルコの人たちの寛容さが
羨ましくなりました。
また猫たちの表情が良くて、まるで哲学者のように人間を眺めているんです!

猫って本当に不思議な生き物ですよね〜。
猫好きな方は見て癒されて下さい。

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餌を待つ仔猫たちのキュートさに悶え死にますね(笑)。

posted by yuki at 19:34| Comment(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする