2017年03月23日

いかんともしがたい壁〜翻訳編


日本と英語圏の文化の壁をお伝えするシリーズ!

日本人は「日本の繊細な感性は、外国人には分からない」
と思い込んでいますが、
その理由の一つは、日本語を英訳する時に、日本文化が
ゴッソリ抜け落ちて、漂白されるからではないか…?

と私は思っています。

例を挙げます。

小林一茶の俳句

露の世は

露の世ながら

さりながら


これを文字通りに英訳すると、こうなります。

World of dew

While world of dew

While thus


うーーーん(^-^;

情緒もへったくれもないですね。

また別の例を挙げてみましょう。

日本人は毎年春になると、お花見に出かけます。

Every year in spring we Japanese have picnic
under the cherry blossom trees.


お花見はピクニックと違うんじゃないか?と思われる方もいらっしゃる
でしょうが、他に該当する適切な訳語が見つかりません。

こんな感じで英訳すると、かなりあっさり風味な文章になってしまい、
「外国人には細やかな日本の心は分からないに違いない」と誤解されて
いるのではないかと思います。

文化を反映させる翻訳って難しいですね…。

ということで、

4月から翻訳の学校に通われる

UKさんの健闘を祈ります!



9f8f37e099f4c8ff2e2a22688925cf10.jpg



日本人が繊細かと言えば、そうでもない…。







posted by yuki at 19:14| Comment(4) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年02月21日

いかんともしがたい壁〜日本語編


バイリンガルでも、日本語と英語の混同はあります。

あるバイリンガルの方が子育てについて

「もっと子どもを監視しましょう!」

と書いてあって


(ええええーそれって逆効果では?)(>_<)

と思ったんですね…


そこで考えてみました。

英語ではwatchという一語に「見る、監視、観察…」と
複数の意味が含まれているのですが、日本語だと
全て違う言葉なんで、たぶん間違ったのではないかと…。


ご本人に
「あのー、監視じゃなくて、観察の間違いじゃないですか?」
とメールを差し上げたところ、
「そうです!観察と言いたかったんです」と
お返事を頂きました。

※ちなみにこの方はお父様が学者でお母さまが医者の
ハーフで、ご本人も学位二つ、修士号が二つのインテリです。

日本語の複数の言葉は、英語では一語に収束されるが、
英語の一語は多義的な意味が含まれているので、
日本語では複数の言葉に置き換えられる。


やっぱり英語と日本語って違いすぎますね…(^-^;

Buttercake.jpg

バターケーキが、今の私のブームです♪
posted by yuki at 21:07| Comment(2) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年11月25日

コミュニケーション・ルール

Jinyさんから「スーパー大学生は止めて下さい」と懇願されました。
どうやら修飾語が足りなかったようですね〜。
今度から「ウルトラ・スーパー大学生」呼ぶことにします!
(「雪さん、そういう意味じゃないです…」とご本人からのツッコミ待ち)

では今日はこの記事の続きです!

ネウストプニー先生は、語彙不足や文法の違いよりも
母国と外国でコミュニケーションのルールの違いが、
外国語を話す時の問題になっているのではないか?
と仰っています。

日本語と中級英語と初心者レベルのスペイン語&フランス語しか
理解出来ない私ですが、確かに日本語と英語は会話のルールが違います。

日本語では話者が話している最中に、他の人が口をはさむのはタブーです。
相手が話し終わるのを待ちます。
しかし英語では人の発言中に、別の人間が意見を述べてもいいのです。

考えてみると、普段は意識してないのですが、日本社会で日本語を
話す場合、文法以外のルールがたくさんあります。

例えば日本語で感謝の気持ちを述べる時の言葉は、
「ありがとうございます」だけではありません。
食事を同伴者に奢ってもらった時には「どうも御馳走様でした」と後で
お礼を言うのが普通でしょうし、人のお宅に泊めてもらった時には
翌日に「お世話になりました」という一言が無いと、マナー知らずと思われます。
ネイティブジャパニーズを話す私たちは、自然に使い分けているのですが、
これは日本語の文法だけでは、どうにも説明のつかないことです。

その国の言葉というのは、背景に文化を引きずっています。
切り離すことは出来ません。
外国人の話す英語はネイティブには何となくヘンに聞こえる、と言われるのも
発音、文法、語彙だけでなく、コミュニケーション・ルールを
外国人は明確に理解してないからなのでしょう


でも英語圏に住んでなければ、そんなルールは分からないですからね…。
(しかも同じ英語圏でも、会話ルールは国によって違います。)
日本に住む日本人は、どうすればいいんでしょうか…。

ちなみに、著書の中でネウストプニー先生ご自身のエピソードが
書かれているのですが、日本に住んでいた頃
「パーティーをします」と招待しても、誰も家に来なかったり
「日本文化について議論しましょう」と言っても、
日本人は黙ったままだったそうで、大変寂しい思いをされたそうです。

一般的に日本人は、家でパーティーを開いたリ、
皆で議論したりしませんからね…。

時代はもう21世紀‼
そろそろ文化の壁が壊れるといいですね!



jullushimizu.jpg

何とチェコには、狂言師がいるそうです!!(驚愕)
素晴らしいですねえ〜。
posted by yuki at 17:31| Comment(2) | 日本語 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする