2017年04月27日

文化の壁が崩れる時〜United Airlines 謝罪文


数週間前、乗客を引きずり下ろしたUnited Airlinesが炎上騒ぎに
なったわけですが、CEOが出した謝罪文がこれです。

This is an upsetting event to all of us here at
United. I apologize for having to re-accommodate these customers.
Our team is moving with a sense of urgency to work with
the authorities and conduct our own detailed review of what
happened. We are also reaching out to this passenger to talk
directly to him and further address and resolve this situation.”


ライティングのプロDr Clare Lynchが、この文章の何が悪いか分析しています。

@an upsetting event to all of us

usとは自分(たち)目線ですよね。お客様よりも自分中心の考えが出ています。
まずはお客様の立場に立って、謝らなくてはならないのではないでしょうか。

Ahaving to re-accommodate these customers

United Airlinesが乗客に乗り換えてもらう要求を
したことが問題なのではありません。強制的に引きずり下ろした
という会社の対応に、世論は怒ったわけです。

BI apologize

apologizeという言葉は非常に”形式的”に聞こえるのですね。
今回の事件はストレートにI'm sorryと謝るべきです。


というわけで、日本もアメリカも同じように、上の人が
謝罪する場合、奥歯に物が挟まったような遠回しな言い方をすること、
(特にアメリカは賠償請求される可能性があるので、
言質を取られないような言い方になったのかもしれません)、
それが逆に火に油を注ぎ、なおさら世間を怒らせてしまう
のですね。

皆さんも自分が悪いと思った時は、ゴチャゴチャ言わず、
素直に「ごめんなさい」と謝りましょう!
相手に誠意を見せるとは、そういうことです。

いやーこのブログで初めて日本語と英語の「いかんともしがたい壁」が
崩れましたね(笑)。もっと良いことで崩れて欲しいのですが…(^-^;

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こんなお菓子があるのですね〜!びっくりー。
posted by yuki at 12:33| Comment(2) | writing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月11日

ハリポタ作者が偽名で小説を書いた話

英語ブロガーJinyさんを見習って、私もたまには面白そうな記事を
書こうと思います(笑)。
皆さんご存知の、有名な「ハリポタ作者が別名で小説を書いた事件」について!

事件の詳細

Sunday TimesはRobert Galbraithのデビュー作、犯罪小説’The Cuckoo's Calling’を
新人とは思えない出来栄えだとtwitterで称賛しました。

すると匿名で「あれはハリポタの作者の書いたものさ」との返信があったのです!
その後一斉にメディアは、その事実を報道します。
とネットのまとめには書かれています…(^-^;

しかし、Twitterで密告があったからといって、それをすぐに信じてニュースで
流すでしょうか?ただのデマだったら、とんでもないことです。
実は真相が明らかになるまでに、Sunday Timesの精密な調査があったのです。

Sunday Timesのエディター、Richard BrooksはGalbraithの小説を読み、
彼のプロフィールに書かれている、元軍隊にいたという経歴に疑問を持ちました。
そこでBrooksはこの謎を解くために、言語学のエキスパート2人を呼び寄せます。
一人はPeter Millicanという、オックスフォード大学で、哲学とコンピューターを
教えている講師、もう一人はPatrick Juolaというコンピューター・サイエンスの
教授でした。二人は別々に作者の文章を分析することにします。

分析するテキストは、Galbraithの小説、J.K.Rowlingがハリポタの次に書いた小説’The Casual Vacancy’、とイギリスの犯罪小説を書いている作家3人
(Ruth Rendell,PD James,Val McDermid)の小説でした。

Juolaは分析のために、コンピューター・プログラムを使うことにしました。

・小説全体の文章の長さの配分
・頻繁に出てくる単語
・一緒によく使われる言葉

など項目を作ってより分け、新人作家Galbraithと、他の作家の共通点を
見つけようとしたのです。
そしてRowling以外の作家は、少なくとも一つか二つは項目に当てはまらず、
GalbraithとRowlingはライティングスタイルが酷似していることが
判明しました。

Millicanも、Galbraithの小説とハリポタシリーズを
比較することにしました。使われている単語の長さ、センテンスの長さ、
パラグラフの長さ、コンマの頻度、などの特徴を調べてみると
またもやGalbrainthとRowlingの文章が似通っているという結果に
なったのです。

二つの分析結果が同じであることから、SundayTimesはRowlingに
電話して「Galbraithの小説は、貴方の書いたものですか?」と
聞いてみると、Rowlingは事実を認めました。

Critical thinkingの記事でも書いたのですが、憶測であれこれ
考えるのではなく、一つ一つ精査していくことの大切さが分かりますね!

それにしてもプロの作家のライティングスタイルって、
そんなに特徴的なんですね!

私は書き散らしてばかりですが、確立出来るように
頑張ります♪


でもハリポタ好きの英語好きさんやUKさんは、このことは
既に知ってたことかもしれませんね…。最近ちょっと気弱(笑)

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そしてハリー・ポッターはこんな悪魔に成長してしまいました…。ガクブル
posted by yuki at 18:22| Comment(4) | writing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年09月10日

生の英語表現

英語ブロガー仲間のJinyさんの記事にコメントしたのですが、
英語の試験で目標の得点が取れた後は、自分で生の英語に
なるべく触れることをおススメします。

もちろん英語の試験には利点があります。
留学する人は試験に特化した勉強をすることで
多くの語彙を覚えられます。
アカデミックな勉強をするためには、専門的な語彙を
増やさなくてはなりません。悠長に多読して覚えるより、
試験勉強で一気に暗記する方が効率がいいのは自明です。

一方で試験の英語に慣れると、逆にネイティブの英語が
分からなくなるという逆説的なことが起こります。

以前、この記事で言及した英単語”debris”ですが
John Steinbeckの”of mice and men
(邦題・『二十日鼠と人間』) の冒頭に出てきます。

On the valley side the water is lined with trees-willows fresh and
green with every spring,carrying in their lower leaf junctures the
debris of the winter's flooding;


これを読めばdebris≠瓦礫でないことが分かると思います!

文学作品はプロの色んな表現が駆使されているので、
皆さんもお時間があれば読んでみて下さいね!

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スタインベック、私はすごく好きで憧れの作家の一人です!

posted by yuki at 17:13| Comment(0) | writing | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする