2017年04月20日

国語の思い出


ブロガーのUKさんが太宰治を全編読破したというので、
日本文学について、私も思うところを書こうと思います。

国語は勉強しなくても点が取れる唯一の科目だった私にとっては、
授業は退屈極まりなく、教科書の間に別の本を挟んで読むという
舐めたことばかりやっていました。
当時一番後ろの席だったので、バレないと思っていたのですが

ある日とうとう、国語の先生に見つかり
「雪さん、本を読んでたでしょ、ちゃんと分かってるのよ」
「えへへへ」
「何読んでたの」
「川端康成の『掌の小説』です」
「まぁ雪さんは本が好きなのね」
というやり取りがありました。

ここで怒られていたら、自分は本を読むのを止めていたでしょう。
先生に感謝です。
※『掌の小説』は名作がたくさんあります。「子の立場」は傑作。

川端康成には「みづうみ」「眠れる美女」など
男性のおぞましい女性への執着を書いた小説がありますが、
(女性にとっては、相当気持ち悪いので注意(>_<))
かなりグロい内容を描いているにも関わらず、
文章の美しさですんなりと読めてしまうのです。
水晶のように透明感があって、何箇所からも
きらきらと小さな光を発する、そんな文章なのです。

「死体紹介人」という死体と結婚する(‼)男性の話が
あるのですが、この小説の文章も綺麗なのです。

彼女は花束を振り回すように笑ひころげた。

視覚的に鮮明であり、かつ、これ以上はないというほど
情景を表すのにぴったりと当てはまった比喩で、
読んだ時に衝撃を受けました。

川端康成と日本画家、東山魁夷の往復書簡も、
お互いの美意識の高さが伺える、素晴らしいものです。

というわけで、日本の皆さんにも、
もっと日本文学を味わってほしいなぁ〜と思います。


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posted by yuki at 07:55| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月29日

観た映画

最近観た映画(DVD含む)です。

太陽の目覚め(2015年フランス)



ボブという名のストリート・キャット(2016年イギリス)



ライオン(2016年オーストラリア)



フェンス(2016年アメリカ)



トニー・エルトマン(2016年ドイツ)



結構観てますね。
リクエストがあれば、レビューを書きます。

(やる気無さすぎ…)
posted by yuki at 20:54| Comment(4) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2017年03月05日

ユング


今読んでいる本です。

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ユングと言えば、精神分析学の権威、フロイトの弟子でした。父親との
関係が良好でなかったユングは、始めはフロイトと意気投合するのですが、
人間の無意識を、何でもリビドー(性衝動)と結び付けて考えるフロイトと
意見の相違から決別し、自説を発展させていくことになります。

ユングは人間の意識的な行動と無意識の領域が、しばしば衝突を起こすのは、
自分の心からの望みを無視した行動を取っているからだと仮説を立て、
人間は誰しも自分だけの神殿を心に持っていて、それが生きていく源泉になる、
深層心理に合った行動を取るのが、人間の幸せに繋がるということを
提唱しています。

ユングの説が正しいかどうかは、科学的に実証しようがないのですが、
仕事をしていて、「自分のやりたいことではない」とフラストレーションが
溜まることはよくありますよね。やっぱり無意識の世界と言うのは
実在する、と思います。

日本では心理学者、故・河合隼雄先生がユング派として有名でしたが、
河合先生の著書はユングではなく、河合隼雄節になっているので
(それはそれでいいのですが)、ユングを学びたい人は原典に当たるのが
お薦めです。

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無意識に魚に手が伸びるにゃー
posted by yuki at 14:34| Comment(2) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする